トイレの便器の水を流すとゴボゴボと音がするけど原因は?解消方法は?

普段は問題なく「ジャー」という音を立てて流れるトイレの水。
あなたは最近「ゴボゴボ」という聞き慣れない音がして、困ってはいませんか?

「ゴボゴボ音がするけど、問題なく水は流れている。」「ゴボゴボ音が聞こえてから、流れが悪くなっているような。」といったようにゴボゴボ音がする場合の水の流れ方にもいくつかパターンがあります。
もしかするとトイレが詰まっている可能性もあります。
そのまま放置しておけば、事態は悪化する一方ですよね。

ここでは、トイレの便器の水を流したときにゴボゴボと音がする「原因」とシーン別の「解消法」を紹介します。

トイレからゴボゴボ音がする4つの原因は?

必ず「トイレの水を流すとゴボゴボ音がする=トイレが詰まっている」というわけではありません。
他にもトイレからゴボゴボ音がする原因があるので、まずはそれぞれ説明していきましょう。

原因① サイホン現象の影響

トイレの洗浄方式はさまざまな仕組みが用意されています。
一般的な家庭の便器の洗浄方式は「洗い落とし式」「サイホン式」「サイホンゼット式」の3タイプが主流です。

洗い落し式は、水の落差による流水作用を利用して汚物を流します。
サイホン式とサイホンゼット式は「サイホン作用」という仕組みを利用して、汚物を流します。
実はこのサイホン作用を採用している便器の場合、水を流すときに空気も一緒に取り込んでいるため「ゴボゴボ」という音がするのです。

つまり、サイホン式・サイホンゼット式の場合は、水を流したときに「ゴボゴボ」という音がなって当たり前なのです。

原因②雨の影響

雨が降ると外の排水管にたくさんの雨が流れ込むことがあります。
一般的な量の雨なら影響があらわれることは少ないです。

しかし、「台風」や「豪雨」と呼ばれるくらいの雨の量になってくると、排水管に流れ込んだ大量の雨水によって、中の空気が便器側に押し出されて「ゴボゴボ」という音が出ることもあるのです。

原因③便器内のトラップ水と気圧の影響

便器には、トラップという場所が存在します。
便器を覗くと水がたまっていますよね。

さらにその先は画像のように途中の部分まで水がたまっており、そこから先は水がない状態になっています。
この水がたまっている部分がトラップ、たまっている水をトラップ水というのですが、トラップ水によって排水管側から漂う悪臭がトイレの室内に流れこまずに済んでいるのです。

トイレの水を流すと、水と一緒に空気も流れていくことがあります。
そうすると、排水管の内部の空気の気圧が変化しますよね。
排水管内部の空気が増え気圧が高くなることを「正圧」、排水管内部の空気が減り気圧が低くなることを「負圧」といいます。空気には高い気圧のほうから低い気圧へと移動する性質があります。

例えば、トイレの水を流すことで空気も一緒に流れ排水管内の空気が正圧の状態になると、行き場をなくした空気がトラップから逃げ出そうとして「ゴボゴボ」と音がなります。

反対にトイレの水を流すことで排水管内の空気が負圧の状態になることもあり、このとき「吸い出し作用」という働きが起こりトラップ部分にたまっている水が排水管側に吸い寄せられてしまうのです。
このときにも「ゴボゴボ」と音がします。

高層マンションやビルの排水管の内部は正圧になることもありますが、基本的には排水をすると排水管の内部は負圧の状態になることが多いです。
そのため、ゴボゴボという音は負圧によって発生する場合のほうが多いわけですね。

原因④トイレの詰まり

トイレにトイレットペーパー・ティッシュ・固形物といったような普段は詰まらなかったり流れないようなものが詰まると、排水管内に普段とは異なる空気の層が生まれてしまいます。
この状態で水が流れると、水によって空気が圧縮され、行き場を失った空気が逃げ場を求めて移動して「ゴボゴボ」と音がすることもあります。

7つのシーン別!ゴボゴボ音の具体的な解消法は?

4つの原因を紹介しましたが、ゴボゴボ音が気になった場合には「便器内のトラップ水と気圧の影響」「トイレの詰まり」の2つが原因となっている場合が多いです。
しかし、もしかすると違う場合もあるのでゴボゴボ音がしたときのシーン別の解消法を紹介しましょう。

今ゴボゴボ音がしているあなたのトイレがどのシーンに当てはまるのか、考えながら読み進めてくださいね。

シーン①「サイホン式・サイホンゼット式トイレ」✕「水は問題なく流れる」

もし、あなたの家にあるトイレがサイホン式、サイホンゼット式のトイレであり、ゴボゴボ音がしつつも水が普通に流れるなら、なんの問題もありません。
サイホン式、サイホンゼット式のトイレはその性質上、水を流したときにゴボゴボと音がなるのが普通です。

一般的には「洗い落し式」「サイホン式」「サイホンゼット式」のいずれかの洗浄方式の可能性が高いです。
トイレの型番を調べてネットで検索するとトイレの洗浄方式がサイホン式、サイホンゼット式かどうか分かるのですが、型番がわからないという場合もありますよね。

その場合は、排水口の水の溜まり具合を確認するとある程度の予測がつきます。

画像のように、洗い落し式は溜水面が狭く、サイホン式は広めです。
サイホンゼット式は、溜水面が広めでなおかつ、よく見ると排水口部分に小さな穴(ゼット穴)があります。
これを参考にして、あなたのトイレの洗浄方式を確かめてみてください。

シーン②「サイホン式・サイホンゼット式トイレ」✕「水の流れが悪い、流れない」

サイホン式やサイホンゼット式のトイレで水を流してゴボゴボ音がするのは普通のことですが、音がしつつ水の流れが悪かったり、水が流れないとなると、当然それは異常です。
この場合はトイレになにかが詰まっている可能性が高いです。
「シーン⑦ゴボゴボ音✕水の流れが悪い・まったく流れない」を参考にして、詰まりを解消しましょう。

シーン③「豪雨」✕「水は問題なく流れる」

もしあなたが住んでいる地域で、雨、特に豪雨が降っているなら、ゴボゴボ音の原因は排水管に流れ込んだ大量の雨水の可能性があります。
ゴボゴボ音がしつつも、水が問題なく流れるなら特別な解消法を実践する必要はないでしょう。

雨があがってしばらくすると、排水管の水量も元通りになりゴボゴボ音もなくなります。
しかし、雨が上がってある程度時間が経ってもゴボゴボ音がなくならないなら、たまたま雨が降ったタイミングとトイレに何かが詰まったタイミングが被っただけの可能性もあります。
その場合も「シーン⑦ゴボゴボ音✕水の流れが悪い・まったく流れない」を参考にして、詰まりを解消しましょう。

シーン④「豪雨」✕「水の流れが悪い、流れない」

ゴボゴボ音がしつつ家の外では豪雨が降っており、なおかつ水の流れが悪かったり流れないという場合には、大量の雨水が排水管を逆流してきて最終的にはトイレから水が溢れ出す可能性もあります。
この場合は、ゴボゴボ音を解消するうんぬんの話の前に、トイレからの水の逆流を防がなければいけません。

水の逆流を防ぐには、トイレを「水のう」で塞ぐとよいです。

次の手順に沿って逆流対策をしましょう。

1.大きめのゴミ袋を2枚重ねにして、20リットル程度の水を入れる
2.空気を抜いてしっかりと口を縛る
3.トイレ内の水量を確認しつつ、水のうを便器に入れる

これで豪雨時にゴボゴボ音がして、排水管から水がトイレに逆流するのをある程度防げます。
この場合はトイレだけでなく、他の台所、お風呂場、洗濯機といった家中の排水口から水が逆流する可能性があります。
小さな排水溝には少し大きめのレジ袋を利用して水のうを作り、それぞれの排水口にも同じように逆流対策をしましょう。

また、トイレの水位が徐々にあがってくるようであれば、ラバーカップを使用すると排水管内の空気が抜けて、水位が低くなることもあります。
水が溢れそうで不安な時は、一度ラバーカップを試してから水のうで塞ぐと良いでしょう。

問題のゴボゴボ音の解消法ですが、水が逆流するほどの豪雨の日にできる解消法はなにもありません。
豪雨が収まり、排水管内の水位が減るのを待ちましょう。

シーン⑤ゴボゴボ音✕悪臭

ゴボゴボ音がなるとともに、便器から普段は感じないような悪臭が漂ってくることがあります。
ゴボゴボ音と悪臭がセットで気になるときは、水を流した時に排水管の中の空気が負圧状態になり、トラップ水が排水管側に吸い出されてる可能性があります。
トラップ水が排水管側に吸い出されると、臭いを防ぐものがなくなるので悪臭が漂ってくるのです。

多くのトイレや排水管では通気弁や通気管といったものが設置されており、排水管内の空気を自動で取り入れたり、排出しています。
そのため、排水管内が負圧になり、ゴボゴボ音がなったりトラップ水が減りにくい仕様になっています。

つまり、ゴボゴボ音と悪臭が気になる場合は、通気弁や通気管が設置されていない、もしくはなんらかの異常があると考えられます。
通気管や通気弁をつけると、水を流した後に5~10秒程度続いてゴボゴボ音が、1秒程度でおさまるようになります。

参考 TOTO 便器を洗浄させたら、「ゴボッゴボッ」と音がする

一戸建てであれば工事した業者に、アパートやマンションであれば管理会社に一度相談してみましょう。
そこで通気弁の設置や劣化具合の確認といった対策もとってもらえないようなら、水回りのトラブルを専門とする業者に相談したほうが良いでしょう。

シーン⑥ゴボゴボ音✕水は問題なく流れる

もしゴボゴボ音がしつつも、「サイホン式・サイホンゼット式」「豪雨」「悪臭」といったものは当てはらまず、ゴボゴボ音がしつつも水が問題なく流れている場合は、トイレになにかが詰まっている可能性があります。
トイレになにかが詰まっているといっても、水が問題なく流れているなら軽度の詰まりだとも考えられます。

次の項目「ゴボゴボ音✕水の流れが悪い・まったく流れない」の項目で、詰まり別の解消法を紹介しているので、そちらを参考にして自分で詰まりを解消してみましょう。

シーン⑦ゴボゴボ音✕水の流れが悪い・まったく流れない

ゴボゴボ音がしつつ、水の流れが普段より悪かったりまったく流れないとなると、トイレの重度の詰まりが予想されます。
この場合もトイレの詰まりを解消しなければ、ゴボゴボ音は解消されません。

トイレの詰まりを解消する方法も合わせて紹介しましょう。
まず、トイレの詰まりを解消するときのコツは、詰まりの原因に合わせた解消法を試すことです。
トイレの詰まりの解消法もさまざまありますが、どの方法も得意不得意があるのです。

考えられる詰まり別の解消法を紹介しましょう。

詰まりの原因①トイレットペーパー

普段トイレに流すトイレットペーパーは、水に溶けやすい(ほぐれやすい)ように作られているので普通に使っていれば詰まることは少ないです。
しかし、何度もおしりを拭いたりトイレ掃除で大量に使ったトイレットペーパーを流してしまうと、詰まることもあります。

もともと水に溶けやすい性質ですから、詰まったとしても1~2時間放置したりお湯を注ぐだけで、詰まりが解消されるケースも多いです。
すぐに解消したいなら、王道のラバーカップという手もあります。

詳しい解消方法は、トイレットペーパーを流しすぎた時のトイレ詰まりの解消はどうしたらいい?を参考にしてください。

詰まりの原因②ティッシュ

トイレットペーパーと同じ紙類であるティッシュ。
ついついトイレに流してしまいがちですが、ティッシュはトイレットペーパーと違い、水に溶けにくく作られています。
鼻をかんだり、こぼした水を拭くティッシュが水に溶けやすいと大変ですからね。そんな水に溶けにくいティッシュをトイレに流せば、トイレが詰まってしまうかもしれません。

水に溶けにくいティッシュが詰まった場合でも、お湯や重曹といったものを使うことでほぐれやすくなりますが、トイレットペーパーに比べると詰まりは頑固です。
トイレットペーパー以上にラバーカップや、ラバーカップの強化版である「真空式パイプクリーナー」といったアイテムが活躍します。

詳しい解消方法は、ティッシュを流してトイレ詰まりになった場合の解消方法とは?を参考にしてください。

詰まりの原因③流せるお掃除シート

トイレの掃除用品として、トイレに流せるお掃除シートがありますよね。
こういった「流せる〇〇」という名前の商品を、本当にトイレに流してしまうと詰まりの原因になることもあります。
というのも、日本ではJISj規格によって「水に漬かったとき、このくらいのほぐれやすさのものでなければ、トイレットペーパーとして販売できません!」という決まりが定められています。
だから、どのトイレットペーパーも問題なくトイレに流れます。

しかし、「流せる〇〇」といった商品にはトイレットペーパーのようなJIS規格がないので、トイレに流れるかどうかは商品を製造した会社が独自に判断しているのです。
そのため「流せる」と書かれているのに、トイレに詰まってしまうという現象が起こるのです。

とはいっても「流せる」と謳っている以上、ティッシュなどと比べるとほぐれやすくなっている場合が多いので、お湯、トイレやパイプの洗浄剤、ラバーカップといった方法で解消できます。

詳しい解消方法は、流せるお掃除シートがトイレ詰まりの原因になったときの解消法を参考にしてください。

詰まりの原因④生理用品、おむつ、ペットシート

生理用品、おむつ、ペットシートといったものも上で紹介した紙類と同じように、簡単に水に溶けそうなイメージがありますが、大きな間違いです。
生理用品、おむつ、ペットシートには「吸水ポリマー」が含まれており、トイレに流すと水を吸い込んでパンパンに膨らんでしまいます。
詰まる場所にもよりますが、キレイに配管の形に沿って膨らむこともありますし、表面の素材はポリエテルなどの水には溶けない材質ですから、簡単にトイレを詰まらせます。

さらに、お湯や洗浄剤といった方法ではほぐれてくれないので、強力な吸引力を持つ真空式パイプクリーナーや、詰まりに直接触れて引きずり戻せる可能性があるワイヤー式パイプクリーナーといったアイテムが必要になってきます。

詳しい解消方法は、生理用品やおむつがトイレ詰まりの原因になったときの解消法を参考にしてください。

詰まりの原因⑤固形物

「子どものいたずらでおもちゃがトイレに流れてしまった…。」
「気づいたらポケットに入れていたスマホが…。もしかしてトイレに落とした?」
このように、本来はトイレに流すはずのない固形物がトイレに流れて詰まってしまうこともあります。

こういった場合もラバーカップや真空式パイプクリーナーで詰まりを解消できる可能性がありますが、誤って詰まっているものをさらに排水管の奥へ流してしまうと、業者に詰まりの解消を頼んだときに通常よりも高い費用がかかることもあります。

トイレットペーパーといった水に溶ける紙類なら排水管に流しても問題はありませんが、水に溶けない固形物は排水管から取り除かないといつまでたっても排水管に居座り続け、詰まりを解消できないわけです。
そのため、詰まりが奥に行けば行くほど便器を外すなどの大掛かりな作業が必要になり、費用がかさみます。

固形物を自分で解消する場合には、「詰まりの原因を奥に流さないこと!」を注意事項として覚えておきましょう。

詳しい解消方法は、落とした物や異物がトイレ詰まりの原因になったときの解消法を参考にしてください。

詰まりの原因⑥嘔吐物や残飯

「突然襲ってくる吐き気を我慢できず、トイレに吐いてしまった…。」
「カップラーメンの汁などの残飯の処理が面倒だからトイレに流した。」
こういった場合でも、嘔吐物や残飯が詰まりの原因となります。
嘔吐物や残飯そのものが積み重なり、壁となってトイレを詰まらせてしまうのですね。

嘔吐物や残飯が積み重ねってできた壁は、ラバーカップや真空式パイプクリーナーでわりと簡単に解消できます。
しかし、嘔吐物や残飯に含まれている油分が配管内に付着して固まり、頑固な詰まりの原因となることもあります。
こうなると簡単には詰まりを解消でないので、将来的なことも考えると固形物と同じように、嘔吐物や残飯もできるだけ排水管の奥には流さないほうが賢明です。

詳しい解消方法は、嘔吐物や残飯がトイレ詰まりの原因になったときの解消法を参考にしてください。

詰まりの原因⑦原因不明

中には「ゴボゴボ音がしていて水の流れが悪いけど、なにが詰まっているのか分からない…。」というケースもあります。
詰まりの原因がわからないと適切な解消方法を選べないため、詰まりの解消は困難です。
しかし、原因がわからないからといってなにもできないわけではありません。
わからないならわからないなりの詰まりを解消するための「手順」もあるのです。

詰まりの原因が分からない場合には、原因不明のトイレの詰まりの対処方法とは?【リンク】を参考にしてください。

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まとめ

トイレから普段は聞こえないような「ゴボゴボ」という音がなったら、「トイレの故障?」「もう一回流したら、水が溢れてきたりしない…?」と不安になりますよね。あなたのトイレからゴボゴボ音がする場合には、次の4つの原因が考えらます。

・サイホン現象の影響
・雨の影響
・便器内のトラップ水と気圧の影響
・トイレの詰まりの影響

この中でもあなたが改善できるものは、トイレの詰まりによってゴボゴボ音が発生していた場合だけです。
あなたのゴボゴボ音がどんなシーンで鳴っているのか、今回紹介したシーンと照らし合わせてみて適切な対応をしてくださいね。

ただし、トイレのゴボゴボ音の原因となっている場所、そしてトイレの詰まりが起こっている場所は、排水管や通気管など普段は目で確認できない場所なので、素人では解決できない可能性が高いです。
なにかしらの解消法を実践しても効果があらわれないなら、マンションやアパートの管理会社、そして水回りのトラブルを専門に扱う業者に相談・依頼しましょう。

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